農園では、数年前から数種類の漢方薬になる植物を栽培しています。
地黄(じおう)という漢方薬をご存知でしょうか。
日本でも古くから各地で栽培されていて、9世紀後半から10世紀初頭に中国から伝来されたと言われています。
生薬として使うのは根っこ。人参の出来損ないのようです。

民間療法としては、刻んでお粥や炊き込みご飯に入れて食べたり、お酒につけて飲んだり、煎じた後のしぼりカスを患部に貼ったりして使用していたそうです。
薬効は、加工法によって異なるようですのでここでは割愛しますが、地黄粥には「正月に食べると病気のもとである邪気を払うことができる」という言い伝えが残されているそうです。
私も地黄粥にしていただいています。
厳密には、お粥ではなく玄米クリーム(生の玄米をミルで粉にして水を加えて加熱します)に地黄を入れたもの。

よく噛んで食べられるように、コッテリするまで加熱して完成です。

地黄にはちょっと苦みがあって、残念ながら美味しいものではありません。
癖がなくて食べやすいという人もいますが、私はちょっと苦手。
でも自分で栽培する以外、入手が困難な地黄。
ありがたく頂いています 